October 26, 2010

自己紹介(東大・勝間)

皆さん、こんにちは。
今年度から公募班に入れていただいた東大・農学部の勝間です。
理研の中川さんから「何でもいいから書いて」というメールをいただきましたので、簡単に自己紹介でも書かせていただきます。

たぶん、見た目が老けているので年を食っているように見えますが、昭和48年生まれの37歳です。同級生には、ホリエモンなど変わった奴らが多い学年です。東大農学部の今の研究室で修士まで過ごし、製薬会社の研究所で6年、京大薬学部で助手(COE)を一年半ほど勤め、今に至っています。

専門は、昆虫のウイルス学です。特にバキュロウイルスというよくタンパク質発現系に用いているウイルスを専門にしています。僕の恩師がベクターの開発者なので、その辺りには少し自負があります。もし、バキュロ発現系でお困りの点がありましたらご相談ください。ただ、実際興味を持っているのは、ウイルスによる宿主制御機構で、このウイルスが宿主の行動を制御しているメカニズムの解明を目指しています。ひょっとしたらncRNAが絡んでいるのでは、という結果もあるので、この領域の研究と少し絡んでくるかもしれません。

さて、本題ですが、この領域ではカイコのpiRNAと性決定について研究を行っています。班会議でお話しさせていただいた通り、カイコの性とpiRNAに何らかの関係があるのではと考え、研究を進めてきました。ひょんなことから、この研究が始まったのですが、皆さんご存知の河岡君の加入により、ブルドーザーのごとく開拓、急展開し現在に至っています。カイコは実験動物としては非モデルであり、遺伝子の出し入れなど困難を極めますが、ハエとマウスの中間ぐらいの大きさで生化学的実験には都合がいい輩ではないかと思っています。また、歴史的にもフィブロインcDNAのクローニングやカイコ細胞質多角体病ウイルスからのキャップ構造の発見など、この領域とも関係が深い存在かも、とも思います。少数部隊ですが、この2年間でできるだけ大きな発見をカイコという虫から見いだしたいと思っております。どうぞご指導のほど、よろしくお願いいたします。

勝間

2 comments:

  1. 昭和48年生まれとは!!
    見た目云々よりも、仕事への含蓄の深さからから全く想像できませんでした。

    ノンコーディングRNAの研究領域は、研究分野が若い分、世代間の格式がないのが良い所のような気がします。かくいう私も、影山大先輩のことを「影山君」とか呼んでいた時代がありました、、、

    中川

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  2. あれ、中川さんよりわたしの方が若いんじゃなかったでしたっけ。

    それはともかく、カイコの性決定とpiRNAの関係はとても興味深く、感心することしきりです。個人的には今後の展開がとても楽しみです。

    影山裕二 岡崎統合バイオ

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