October 4, 2010

ミーティングレポート

9月27日から29日まで、富士山麓で開催されたRNAフロンティアミーティングに参加してきました。

実は私は卒論修論の発表以外での口頭発表の経験がなく、今回が初めて、と言ってよい状況でした。(フロンティアミーティングの参加自体も初めてです。)えらく緊張して会場へ向かい、まさかのトップバッターと知って驚愕し、暗澹たる思いで発表を始めたのですが、まぁ思ったよりは何とかなった、と自己評価しています。練習よりは上手くいったので良しとしましょう。質問・コメント等も大変参考になりましたし、色々と反省点も見つかったので、この先へ生かしていきたいものです。
それはそれとして、発表者には修士や学部の学生も少なからずいて、彼ら彼女らにとっても良い経験になったんじゃないかな、と思います。大きな学会だとなかなか口頭発表なんてできませんし、経験を積む場としてフロンティアミーティングは最適だったのではないでしょうか。D2になるまで口頭発表の経験がなかった私には羨ましい限りです。発表内容も非常に多岐にわたっており、RNAがいかに沢山の生命現象に関わっているか、ということをそのまま体現しているように思いました。普段small RNAを中心にnon-cording RNAの話題にばかり触れている身としては大変刺激的で、もっと視野を広く持たねばならん、と一人反省していました。
残念だったのは(自戒も込めて、ですが)学生による質問が少なかったことでしょうか。勿論先生方の質問・コメントはどれもハイレベルで、聞いているだけでも大変勉強にはなります。しかしせっかくの若手中心の会なので、(秋光先生も仰っていたように)先生方に勝る勢いで学生が質問する、というのが理想形かと思います。私自身も何度かは質問に立たせてもらったのですが、質・量共にまだまだ不十分で、精進せねば、と思う次第です。質はとりあえず量をこなしていけばついてくるかな、なんて…
発表にとどまらず、温泉・スポーツ・懇親会・深夜まで続く飲み会(二日目は徹夜…)と、これでもかと言うくらいに交流できたのも非常に有意義でした。全国から集まった若手研究者(しかも同業者!)達とのつながりは、これからの人生の中で大きな財産となると思います。来年以降も参加して、より強い結びつきにしていきたいものです。

その他の心残りは富士山を一度も見なかったことと、鰻を食べ忘れたことでしょうか。不覚…

最後になりましたが、今回のミーティングの開催に関わった皆様、支援していただいた皆様に深く感謝いたします。ありがとうございました。

東京大学分子細胞生物学研究所 包 明久

1 comment:

  1. 包さん、お疲れ様でした。面白い、よく考えられた研究発表だったと思います。質問に関して言えば、シニアな人の質問は、「ためにする質問」も結構含まれているので、若手の人の率直な質問の方が貴重だったりします。領域会議でも期待しています。

    影山裕二/岡崎統合バイオ

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