October 2, 2010

ミーティングリポート

僕がRNAフロンティアミーティングに参加するのは今回が初めてでした。当日まで、どのような会なのかすら把握していませんでした。しかも、口頭発表のプログラムが当日まで公開されなかったこともあり、とても緊張していたのを覚えています。でも、終わった後の印象は、非常に有意義で、次回も是非参加したい、と感じさせてくれるものでした。
僕の研究テーマは、プロモーター領域から転写されるncRNAの種間差についてで、small RNAやスプライシング等をメインに研究をしている方が多い中、少しアウェイ感を感じていました。初日のセッションを聴きながら、自分の発表に興味を持ってくれる人はどれくらいいるのか不安でしたが、自分の発表では、皆に興味を持ってもらい、その後の質疑応答では鋭い質問やコメントばかりで、とても嬉しかったのを覚えています。他の方々の発表も独創的で面白いものが多く、RNA研究の奥深さとその面白さを再発見しました。
一日目は夕食後に、塩見春彦教授と中山敬一教授の特別講演があり、世界トップクラスの研究者の話が聴けることにワクワクしていました。話の内容はここに書けないほど濃いものであり、また、想像以上に楽しいものでした。塩見教授のお話では、自分のスタイルを確立することの重要性、中山教授のお話では、時代を引っ張っていこうとする熱意に感銘を受けました。塩見教授とは飲み会の席でも、一緒にお話をさせていただき、いろいろ勉強させてもらいました。
プログラム上は、自由討論は23時半で終わりですが、飲み会は終わるわけがありません。場所を男子学生の部屋の前に移し、盛り上りました(翌日発表がある人もいるのに)。僕はM1のひよっこなので、日本各地の優秀なドクターの先輩やポスドクの方々のリアルな話ができるこの時間が大好きです。知らない人ばかりでしたが、積極的に絡みに行き、沢山の収穫を得ました。二日目の午後の温泉やスポーツ、その後の飲み会等で、色々な考えを持つ研究者と非常に近い距離で話す機会が持てました。
この会を一言で表すと「濃密」でした。ここで得た沢山の事はこれからの研究において、プラスになると確信しています。来年の国際RNA学会やRNAフロンティアミーティングでここで会った方々に再び会えることを楽しみにしています。
最後に、このRNAフロンティアミーティングに参加させていただいたことを、関係者の方々に感謝いたします。ありがとうございました。

京都大学大学院理学研究科 上坂将弘

1 comment:

  1. 上坂さん、ぜひ来年以降も積極的に参加し、様々な人々とのディスカッションや交流を通じて、研究の幅を広げていってもらえたらと思います。東大分生研・泊幸秀

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