June 24, 2012

慶應義塾大学の福田です

慶應義塾大学の福田です。本年度より公募班の一員として参加させて頂くことになりました。 現在、骨代謝系でのmiRNAの作用について研究を進めています。 もともと私はホルモン受容体補因子のノックアウトマウスの解析をしていたのですが、その因子がmiRNAの生合成に関与するということが報告され、この世界に足を踏み入れました。 ここ数年はmiRNAの分野からは遠ざかっていて、骨関連疾患の中でもかなり珍しい、進行性骨化性線維異形成症(FOP)という病気の研究に携わっていました。FOPはBMPのシグナル異常により発症することを突き止めましたが、最近の報告でBMPがmiRNAの生合成に関係すること、さらにその経路には私のノックアウトした因子が関与していることが判明しました。こんなことから、私が作ったノックアウトではmiRNAを介して骨代謝に影響が出ているのでは?思い立った次第です。何分、miRNAの研究の経験が浅いので、班員の皆様の見識を少しでも多く吸収し、研究に役立てたいと思っています。 骨の分野は非常に地味ではありますが、コツコツ研究を続け、成果を出して行きたいと思います。 よろしくお願いいたします。

1 comment:

  1. かつて(今も、、、)発生生物学関連分野に身を置いていたのですが、はっきり言ってmiRNAやらなんやらは全くノーマークだったのを良く覚えています。もう大概やり尽したと思っているところがこんなことも知らなかったのか、という驚きというのでしょうか。とはいえ、別の見方をすれば、個体レベルでの研究を熟知している人の観点はncRNA業界では意外とノーマークだったりするすることもあると思います。班会議でもぜひバシバシ、コメントお願いします。ある意味僕はエセ個体レベル研究者なので、、、

    中川

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