当新学術はじめ複数のメンバーは元もしくは現「JSTさきがけ」のメンバーなわけですが、そのさきがけの領域会議が能登でありまして、いつもと変わらぬ遠慮のない熱いディスカッションが交わされている中、ちょっと中入り、二日目の晩です。
というわけで、閑話休題というのもよかろうかと、
個人的な話をするのはあまり好きではないのですが、実は先日休暇を取っておりまして、そこでブヨの襲撃を受けました。ブヨ、というのは厄介な生き物で、なんかかゆいな、と思ってスネを見ると黒ゴマ模様が見え、なんじゃいやこれと、はたいてこすると血がにじんでたりして、でもその時はそれほどでもないからといってほっておくと、ムヒやらキンカンで収まるような生やさしい程度を100倍ぐらい超えた激しい痒みに、翌日からその後2-3週間にかけて苦しむハメになると言う、とんでもないものです。
ブヨのまともな襲撃を受けたのは20年ぶりだったので、昔を思い出して戦慄すると共に、当時最も効果のあった冷たいシャワーを浴びても、効果無し。抗ヒスタミン剤効果無し。ステロイド剤効果無し。まあそれがブヨってもんよ、なんて高楊枝でいられればよいのですが、そんな程度を越えた痒みが襲ってくるわけです。
患部は熱いわかゆいわ部屋は暑いわ寝られたもんではない。というわけで、もしかしたら今の時代だし、という淡い期待を込め、藁にもすがる思いで、ネットをGoogle検索してしまったところ、出てくるわ出てくるわ。ブヨの体験談。本当に知りたいことは何一つ分からないけれども何でも知ることが出来得るインターネット。と思いきや、NHKで言うところろの某インターネットの巨大掲示板、要は2chがトップヒットで出てくるではないですか。
ブヨってどうよ、何刺され目、みたいな掲示板で、「熱いシャワー、最強」みたいな感じで書いてあって、余計ひどくなる処置をおもしろがって騙そうとしているのかな、と思ったのですが、なんだか、熱いシャワー、神、みたいな雰囲気なのです。握っているだけですべてのストレスが解放される石を買うヒトの気持ちが良く分かるのですが、余りの痒さに、ポットのお湯を湯飲みに入れ、ブヨに指された傷口に押し当てて数分。。。
サイエンティストは、何となく合理的な説明に弱いのです。ブヨの毒は熱に弱いらしいです。つまり、加熱すると熱変性して、もはや毒物としての活性を失うと。なので、低温やけどになるかならないぐらいの熱を加えると、直ると。熱いシャワーでも、暑いドライヤーでも、直ると。多分、ホカロンみたいな携帯用カイロが夏に馬鹿売れするきっかけになるのではないかと。
という、無責任な掲示板の論調に救われた日として、8月18日は永遠に僕の記憶に残ることでしょう。
中川
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