March 2, 2014

Keystone Meeting @ Santa Fe 2日目

覚悟はしていましたがひどい時差ぼけで結局この二日ほとんど寝れていないのでもう真夜中のラブレターどころではないnatural high状態になってますが今日もexcitingな話が続いています。


今日のテーマで特に眼を引いたのが、発生に関わるlncRNAの解析。肢芽の発生であるとか、神経系の発生であるとか、あるいは細胞分化であるとか、昔取った杵柄ではありませんが妙にしっくり、ストンと頭の中に入ってくる話が連発。いやあ、なんといいますか、正直に言うとjealousyを感じまくり、ですね。アプローチとしてはそんなに変わらないのに、なぜこちらはこんなにno phenotypeで苦しんでるのにそっちはうまく行くんじゃーっ!しかし、やはり細かい工夫というのは皆さんされているのは事実で、機能アッセイをどれだけうまく組み合わせるか、また、どのよう現象に注目するのか、やはりそこが要であるのは間違いありません。jealousyを感じているといっても何せこちらは真夜中のラブレター状態の精神状態です。落ち込むというよりは、燃料満タンで片道切符で死ぬ気で突っ込んでいけばなんか僕でもまだまだ面白そうなncRNAにたどり着けるような気がしてきました。大事なのは根拠のない自信に違いない。根拠のない自信にあふれかえった人たちに囲まれていると、その気になってきます。K岡君も日本に帰ってくるらしいし、わが愛しのGomafuだって。。。
また、2年前のキーストンでもRNAから複合体を精製してくる技術がどんどん浸透していて近藤の彩さんが感激されていたのは記憶に新しいところでありますが、今回は精製法もバリエーションも増え、 RAP派、CHART派、CHIRP派が激突!とまではいきませんが、いろいろな人がそれぞれの手法についてやいのかいの言っていて中々面白かったです。僕はどちらかというと関わっている人々の人柄もあってCHART派なのですが、なんかソニーだからβを応援しているような気もしてきました。うん。次にやるときはVHSのRAPも試してみよう。(若い人は分からないか、、、)中々自分では技術開発をする時間はないのですが、猫の手があれば、色々試してみたいところです。ただ、どの手法も、DNAやRNAは解析できても、まだタンパク質の同定、という所まで入っていないような印象です。

論文でしか知らない人の人柄に触れることが出来るというのがこの手のコンサイスなミーティングの楽しいところでありますが、rRNAクラスタから出てくるRNAがRNA-DNA三重鎖を作るという論文が記憶に新しいIngrid Grummtさん。たまたま日本でもすっかりおなじみになったAndre Verdelさんと夕食を食べていたのですが、そろそろポスターに行こうかなという時間での会話。
Andre「ワインおかわりする?」
Ingrid「うーん。さっき中国人のポスドクが来てポスター見に来て、って言ってたのよ。どうしようかしら。」
Andre「どうしよう、ってなにが?」
Ingrid「ポスターのところにワイングラスを持っていって話を聞いたらたら失礼じゃない?」
Andre「そんなの気にしないでしょう。二つ持っていったら?」
Ingrid「いやだって失礼かもしれないじゃない。ボトルにしようかしら。」
Andre「ハぁ?ボトル」
Ingrid「いやだって私、ドイツ人じゃない。ドイツだったらビールを飲むと思っているんじゃない?」
Andre「あ、ビールのボトルのことか。うん、それならビール持っていったら?」
Ingrid「でも私ビール飲まないのよね。」


うーん。何を話しているんだかサッパリ分かりませんが、なんてチャーミングなおばちゃん(ん?失言)なのでしょう。先日Tokyo RNA Clubに来られた西倉さんのお話を聞いてきたときもこういうすてきな大人になりたいものだとつくづく思いましたが、こうなんというか、ちょっとお茶目のところがある人は素敵ですね。目指してなれるものではありませんが。

まだまだ色々面白いエピソードはありますが(Edith/DannyとJeannieのヘビとマングースの対決とか、、、)、半分以上作り話なので、今日はこの辺で。そろそろ寝ないと、いい加減頭が壊れますので。。。


中川


1 comment:

  1. 近藤の彩さんMarch 5, 2014 at 2:25 PM

    何だかよばれた気がしたので出てきました近藤の彩さんです。
    あれがもう二年前だとは…
    時間もすぎ、技術も進み、
    やっぱり多種多様な機能を持つlncRNAたちが見つかって来、
    この世界の競技人口もみるみる増え・・・・

    次回のKeystone non-coding RNAも行きたい、次までには自分のネタを持って!!!と会報誌に意気揚々と宣言した近藤の彩さんは、
    今年めでたく、自分のデータを持って、Keystoneにポスター発表しにSanta Feにのりこみました!!!
    …ただし、Santa FeはSanta Feでも、Cancer Epigeneticsでしたが…。

    色々な理由で今回はCancer Epigeneticsに参加したのですが
    行きたかったです~~~lncRNAのキーストン~~~
    こちらでもChangさんの話は聞けたのですが
    WDR5とRiboSNichの話だったから別ですね…
    羨ましいです~~~~
    これからChangさんのところで凱旋公演との事、
    iPod touchのロストにも負けず楽しんできてください!!!!

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