May 26, 2010

再び河岡慎平です。

ブログ、リニューアルということで、盛り上がると良いですね。
書籍紹介でもしてみようと思います。

今日のおすすめは、

サイモン・シン著 青木薫訳
ビッグバン宇宙論 (上・下)

です!
サイモン・シンは物理学の博士号をもったサイエンスジャーナリストです。
「フェルマーの最終定理」や「暗号解読」なんかも有名ですね。
シンの本は構成がすばらしく、ある命題に関して科学がどのように動いていったかということを知ることができるところが、好きです。
登場する科学者たちがいきいきと描かれ、まるで、その場に自分がいたような錯覚に陥ることもしばしばです。

上のビッグバン宇宙論もその例にもれず、地動説vs天動説の時代からビッグバン理論にたどり着くまでの変遷、これからの展望が、アバターばりの迫力で描かれています(アバターみてないですけど)。
実験に疲れたりしたときにぜひ、読んでみてください。

最近、アマゾンで本を衝動買いしてしまうことが多いです。
いちばん最近買った「カオスの中の秩序」という本を前にして、DFラインでパスをまわすしかなかったサッカー日本代表の気持ちがよく分かりました。

拙文、失礼しましたー。

1 comment:

  1. 宇宙論はなにやら恐ろしいホラーを見るようで苦手なのですが、ビッグバンはたしか、ハッブルの法則から出てきた話ですよね。はるか昔の高校生の頃、吸収スペクトルの赤方偏移から遠くの銀河ほど早く遠ざかることが分かる、というハッブルの法則の話を聞いたときには、金槌で頭を殴られたような気分になったのを良く覚えています。ひとつの考え方がとてつもなく大きく拡がっていくという点で、ハッブルの法則は、生物学におけるメンデルの法則みたいなものだと思うのですが、そういった「法則」はこれから先また出てくるんでしょうか。多分ですが、答えはイエスで、その萌芽はどこかに必ずあるのだけれども、僕を含め迷える子羊たちはそれに気づかず黙々と目の前の実験で草を食んでいるだけなのだとおもいます。まあ、慌てて探さずとも、あ、これだと気づいたときに、羊からオオカミに変われば良いと思っていますが。

    中川

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