キーストーンは当たり前ですが多国籍な会議で、場所がアメリカなのでアメリカ人が圧倒的に多いのは間違いないのですが、イギリスを始めとしたヨーロッパの国々は勿論の事、朝食のテーブルではイスラエル人とイラン人とアメリカ人と日本人が同席している、なんて事もありました。国境をあまり意識せずに世界中どこでも好きなところで仕事ができるーこれは研究者のある意味特権で、実際そのイランの方はフランスで研究をされているわけなのですが、なかなかそういうことは一般の職業に就いた人が出来る事ではありません。ちょっくらアメリカで働いてくるかーなんて事が自分の意志で出来るのは、一流のスポーツ選手かポスドク一万人、というのはその待遇の差を考えると結構笑える話ではあります。ともあれ多くのポスドクがこれまでに海をわたり、これからも海をわたっていく事だと思うのですが、この長鎖ノンコーディングRNAという業界、とにかく日本人が少ない!まだ生まれたての分野、ということもあるのでしょうが、日本からのinvited speakerが日本人以上に日本人らしいイタリア人、理研のピエロさんだけ、というのはやはりちょっと寂しい気がします。そりゃお前が呼ばれるような仕事をしてないから悪いのだ、と言われたらそれまでですし、だからこそ今に見てろよコンニャローと、あまり神様が喜ばれそうも無い暗い執念の炎を燃やして日々研究に打ち込んでいるわけでありますが、今の所、この長鎖ノンコーディングRNAという業界で、海外で一旗揚げた人が国内に戻って来て文化を広げる、さらにその経験を生かして国内から良い仕事をして発信する、というこれまでに良くあったビジネスモデルは効率よく回っているようには思えません。絶対数が少ないというのもありますが、そもそもそういうビジネスモデルはこれからの時代成り立たないし、これまでも実際のところ成り立っていたようで成り立っていなかった、という認識の方が正しいのかもしれません。やはり注目を集めるのは源流となる研究をした人ですし、源流を作った人はある意味大した仕事をしていなくても(お前が言うな!というツッコミはおいてといて)やはり尊敬を持って受け入れられている、というような気がします。
日本ってどこ?なんて言われないようにしなければ。これが最後の危機感です。さてどんな戦略を立てたものやら、、、
次回、ミーティングで会った人々、でこのミーティングレポートを締めたいと思います。
中川
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