H24~H25の公募班に参加させていただきました東京大学アイソトープ総合センターの秋光です。どうぞ、よろしくお願い致します。
さて、昨夜(5/29)はひどい暴風雨でしたが、今朝は打って変わって爽快な風が光っています。学内でも、色付き始めた紫陽花が朝日に負けないように明るく輝いています。紫陽花と言えば、学生のころ、薬用植物学の教科書の隅の豆知識欄に「恋人であったお滝さんの名前にちなんで、シーボルトは紫陽花に Hydrangea otaksa (確か、「お滝さんの水盤」という意味だと書いてあったと記憶しています)という名前を付けた」と書いてあったのを読んだとき、シーボルトとはなんと粋な御仁かと感心したものです。シーボルトのような文学的想像とは程遠いですが、紫陽花を見るたびに、私は勝手に核内構造を想像してしまいます。核内には、スペックルや核小体などの様々な構造体がまるで紫陽花の花弁のように存在しています。そして、核内構造体の中には特有のノンコーディングRNAを含んでいるものがあり、この核内構造体中のノンコーディングRNAに私は興味を持っています。これら核内に咲く花びらの間をノンコーディングRNAがどのように遊んでいるのか、そして、その一生をどのように終えているのかを調べて行きたいと思っています。これから二年間をどうぞよろしくお願い致します。
最近秋光さんのところから出たncRNAの半減期のゲノムワイドな解析はここ数年のこの分野の中でも指折りの秀逸な論文だったと思っております。何かの機会にでもここで裏話でも、、、
ReplyDelete核内構造体関連ncRNAの研究分野も盛り上げていけたら良いですね!
中川