熊本大学、生命資源研究・支援センターの荒木喜美です。今年度から、公募班に参加させていただくことになりました。
私は、元々、マウスES細胞を使って遺伝子トラップを行っていた「トラッパー」です。遺伝子トラップにCre/変異loxを組み合わせることで、遺伝子置換が可能、というシステムを作り、それで遺伝子トラップES/マウスのライブラリーを(小規模ですが)作って、公開しています。(http://egtc.jp/ です、是非ご覧下さい。)基本、マウスとES漬けの日々を送っており、毎週のようにキメラマウスを作製しています。
しかしながら、欧米でノックアウトプロジェクトが大規模に進められた結果、遺伝子トラップの重要性は目に見えて低下、という事態に直面することとなりました。しかし、しかし。ノックアウトは正体の分かったものしかつぶせませんが、遺伝子トラップは正体不明でもトラップできるところが強みです。 そう思って正体不明なものを調べた結果、遺伝子トラップクローンの中にはlncRNAをトラップしているものが存在することを発見、RNAの世界に足を踏み入れることになりました。どうかよろしくお願いいたします。
私たちは、Cre/変異loxのシステムを用いて、ES細胞において遺伝子をノックインする技術を得意としていますので、そういった面でお役に立てればと思っています。
ネズミ使い、なのですね。
ReplyDelete遺伝学的なアプローチは、現在の長鎖ncRNA研究において最も欠けている視点であると思います。ぜひぜひ、マウスとES漬けの糠床を当領域に導入してください!!!
中川