あけましておめでとうございます、河岡です。
今年もよろしくお願い致します。
下で中川さんが次世代シーケンサのことについて書かれていますが、年末は、まさに次世代シーケンサがはきだしたデータ群と1週間ぶっとおしで格闘して知恵熱を出し、喘息発作を併発し、さんざんでした。
その次世代シーケンサ、次世代っていう言い方自体が?となるくらい、汎用されるようになってきていますね。あと数年したらもっと当たり前になってくるんでしょう。ともあれ、技術そのものに振り回されてしまうのは悔しいので、どんな技術でも使い倒せるように精進していきたいです。PCRの原理が分からないのにバンドやグラフを見せられて納得することはできませんから、少なくとも、その実験原理や解析手法の実際、どういうことができてどういうことができないのか、そのあたりだけでも常に把握しておきたい、と思っています。
あと、やはり、使いこなせるようになってきて思うことは、新しいことを身につけて物事を新しい側面から眺められるようになる、というプロセスそのものが刺激的で楽しい、ということです。目の前に技術革新が転がっているいまは、知的好奇心には何と素晴らしい時代か、と思います。
全然関係ない話ですが、先日、弟が、誕生日プレゼントだといってなんと1万円ぶんの図書カードをくれました。本が大好きな僕にとってはもっとも嬉しいタイプのプレゼントです。今日、うきうきと大きな本屋まで行って、カード片手に本を選びました。
悩んだ末に、結局、「How Humans Evolved: ヒトはどのように進化してきたか」という本を購入することにしました(9000円!!)。プレゼントがなかったら絶対に手が出ない額です。アメリカの大学の人類学の教科書の和訳本、ということです。他にも欲しい本はいっぱいあったのですが、なぜこれを購入したかというと、題名を見てふと、人類の歴史を全然知らんなあ、と思ったからです。こなすべきタスクはそれなりにたくさんあるのですが、時間を見つけて読み進めて、面白かったらリポートします。
僕は今年の3月末に渡米します。普通に考えたら2012年は結構な変化の年になるのでしょうか。とはいえ、変わるのは場所だけで、自分自身が劇的に変わるとも思えないので、気張らず、今まで通り、自分が面白いと思うことを研究していきます。見かけの分野は若干変わりますが、どうか忘れないでください。
そういえばここ10年ほど、サイエンス関連の単行本をてっきり買わなくなってしまいました。面白かったらぜひ教えてください。
ReplyDeleteちなみに、学部生の頃、ゲーデルエッシャーバッハという本がやたら知人の間ではやっていたのをふと思い出しました。あまりにも彼らが熱中しているからちょっと借りて読んだのですが、すぐ挫折してしまいました。ただ、それでも最初の1、2章はめちゃめちゃ面白かったのを良く覚えています。
中川